気楽に楽しみな

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気楽に楽しみな


詩を読むことの楽しさは、日常を抜けだして瞬時に異空間に浮遊でき、新鮮な感動が味わえることだと思う。あるいは日常の次元においても、書かれていることに素直に感情移入ができた時や、同じ感覚に共感できた時の喜びだと思う。
ぼくには高度な詩を読解できる能力もない。言葉で拒んだり拒まれたりする、そんな詩と付き合うことに疲れてきた。いっそ詩から離れてみたいとも思うが、詩の匂いのしない言葉に満足できるかどうか不安でもある。もはや中毒のようなものかもしれない。

しばらくは肩の力を抜いて、気楽に楽しみながら詩を書くことにしたい。通俗でもかまわない。
読んでも書いても楽しいのは、やはり恋の詩ではないだろうか。そんな柄でもないくせにと言われそうだが、どれだけ詩を恋せるか、どんな恋の詩が書けるか、あるいは書けないか。とりあえず続くところまでやってみたい。
ほんとの恋ができれば、それに越したことはないのだが、叶わないから言葉に仮託することになる。詩を書くという行為は、楽しいというよりも淋しいことなのかもしれない。
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